【 京九線 T107号 】
中国の長距離列車の座席には、硬座、軟座、硬臥、軟臥があり、軟臥が一番良い席になる。
上は、今回使ったT107号の軟臥の写真。
4人用のコンパートメントで、広くて柔らかいベットに収納場所も結構あり、かなり良い席。
航空券の半額とかなり高額なので、高級車両なのだろう。車両乗務員はスチュワーデスのように美人なお姉さんである。

3人で大興奮してコンパートメント内の写真を撮っていたところ、同室のビジネスマンのおじさんが非常に困惑しながら後から入ってきた。まったく、観光客は・・・。と思ったことだろう。ちょっと気まずい感じ。でもその後、北京西駅から九江まで丸々12時間の間、廬山のこと、中国経済のこと、中国と日本の関係のこと・・・いろいろなことを教えて頂いた。おじさんは、終点の深センまで行くらしい。深センまでは丸々1日かかるので、水やら缶詰やら食料を大量に持参していた。深センは、香港の隣だけあって、それと仕事上使うのだろう。英語も流暢で、ムサシさんとYちゃんとは中国語で、私とはムサシさん、Yちゃんの通訳で、あるいは英語で会話(と言っても私の英語がお粗末なのだが)。
また、隣のコンパートメントには日本語を少ししゃべれるおじいさんがいて、日本語で会話をしたいらしく、「わたしは、にほんごがすこしはなせます。」「わたしは、にほんにいたことがあります。」と言いながらしょっちゅう遊びに来た。

「中国の南の方に個人旅行をする時は気を付けなさい。できればツアーに入った方が良い。廬山旅行のツアーはたくさん出ているから。」というおじさんの言葉に、まだ反日感情が強いからだろうなあ。それと経済水準が低いために治安そのものが危ないのかも。と若干不安に思いながらも、列車の揺れが心地良く、夜10:00過ぎには夢の中にいた。

<メモ>
乗車して間もなくすると、パスポートチェックがある。
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